深刻な看護師不足

高齢化社会を迎えた日本では医師と看護師不足が問題となっており、約70%もの病院が看護師不足と言われているほど深刻さを増しています。医療機関は医師と看護師の確保に懸命となっていますが、2011年では全国で約56,000人の看護師が不足しているいう事態に陥っていることがわかりました。

この2011年には新卒看護師と再就職者を合わせると約12万人います。しかし、退職者数が約14万人を超えており、退職者数が上回っているという状態です。看護師不足が解消されるにはまだ多くの時間が必要だと言えます。

2011年の看護師必要数を見てみましょう。

病院…899,800人 診療所…232,000人 介護施設153,300人 その他…119,200人 合計…1,404,300人

計算すると必要数「1,404,300人」-就業者数「1,348,300人」=不足数「56,000人」となります。予想では2050年には約100万人の看護師が不足すると言われています。利益を増やすためにベッドの稼働率を上げようとする医療機関が増加した結果、看護師に負担が掛かってしまている状況が看護師不足を招いています。

看護師が不足するとさらに仕事がキツくなって退職する人が増え、看護師不足に拍車がかかってしまっているという現状をどうにか改善しなくてはいけません。年々、医療の高度化と専門化が進んでおり、再就職を諦めてしまう看護師がいるという問題もあります。

看護師国家試験の合格者が増えてはいるものの、看護師不足は簡単には解消しないというのが現状です。 この最中で埼玉県と京都府で看護師不足解消と労働環境の改善を求めた署名活動が行われました。

署名活動に参加した人たちは「夜勤ができない為に結婚や出産を機に退職せざるを得ない」「若い人に負担がかかりすぎて辞めてしまう」「辞める人が多いから現場での負担が増える」「夜勤が続くと離職してしまう人が多い」と訴えました。看護師不足による労働環境の悪化の改善も急がなければいけません。